突然ですが、世界にはどれほどの種類のパンがあると思いますか?
パンの歴史は非常に長く、現在では5000種とも6000種に及ぶと言われています。その中でも、素材や食感、大きさなど国ごとに特徴はさまざま。
今回は、国産小麦・伝統製法・天然酵母で、日本の食卓に寄り添うパンにこだわっている、実に日本らしいお店をご紹介します。
手軽ではあるものの「ひとつの食事=パン」として食べてもらいたい…それが店主の願いとか。
日本の美意識が際立つ一角
場所は、泉区市名坂。
地下鉄東西線・泉中央駅から1.6キロメートル、車で5分ほどの位置にあります。ほぼ平坦な道ではあるものの、歩くと20分歩ほどかかります。タクシーを使用すると良いかもしれません。
駐車場は、店舗前に2台分のスペースを完備。
木が多く使われた外観と「ぱん屋」と入った提灯、風に吹かれ揺れる白い暖簾が目印です。
パンの香り漂う店内
扉を開けてすぐにズラリと並ぶパンに心がくすぐられます。
店名「三麦園」には「おもてなしの心」「食卓に寄り添う食材」「宝石のような驚き」という3つの想いを「麦(パン)」に込めて、みんなが楽しめる公園のような場所に、という想いが込められているとか。
注文は、ショーケース越しにスタッフさんへ。
豊富なラインナップに迷いつつ、今回はおすすめしていただいた3つの商品を購入させていただきました。
厳選3種のパンをレビュー
●だし醤油バター 220円(税込)
チャバタ生地にバターを練り込み、焼き上がりにだし醤油を塗った商品。
日本の食文化を支えてきた調味料、醤油の香りが漂います。
ふんわりとした柔らかさからは想像できない、たっぷりと水分を吸っているようなしっとりさとモチモチした食感が衝撃的。
だし醤油が塗られたパリッとした薄い表面を抜け、ジュワ~っと旨味が口の中に広がる感覚がクセになる逸品です。
●あま酒のぱん 300円(税込)
甘酒と酒粕が生地に練り込まれている商品。
華やかで優しい甘酒の香りが漂います。
ひとくち食べると、もっちりとした食感とともに、凝縮されていた甘酒の風味が一気に口の中に流れ込んできます。コクのある甘さの中にスッキリとした感覚を覚える味わいです。
お正月に神社で飲む甘酒…昔家族で行った初詣…
なんだか懐かしさを感じる温かい感覚に。
シンプルでありながら、他にないインパクトを感じることができる逸品です。
●日本酒カヌレ 330円(税込)
ラム酒とバニラビーンズを使って作られるフランスの焼き菓子「カヌレ」の日本バージョンと言ったところでしょうか。
ラム酒とバニラビーンズの代わりに、日本酒と酒粕が使われています。
表面はカリッと、中はもっちりしっとりとした食感。
ほんのりとアルコールを感じる大人な味わいと、最大限に和を楽しむことができる逸品です。
新しいパンとの巡り合い
今回紹介したパンに以外にもさまざまななパンに出会うことができる「三麦園」さん。
あるようでなかった馴染み深い和の風味がたっぷり詰まったパンを食べに、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
店名:三麦園
住所:仙台市泉区市名坂字新道15‐4
時間:8:00~16:00(なくなり次第終了)
定休日:火曜・水曜
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